子供の甘え、その対応で大丈夫?“甘やかし”との違いは

甘えん坊はいけないこと?

「まま、だっこ~」「もう疲れてあるけないよ〜(えーん)」
子供の甘えはかわいいですが、わがままには時にはイラッとくることも多々ありますよね。
第二子妊娠中や、または忙しい時は特に、『なぜ今このタイミングで?!』という時にくるのがミソです(笑)
その場で叱りつけてやめさせるのもよくありますが、実はこどものわがまま(甘え)には心の成長に欠かせない面があったのです。
これをよんだらもう「ちょっと!甘えないで!」なんて言えない?!

甘えと甘やかしの違い

まず区別しなければいけないのが、そのワガママは心の安定を求める「甘え」なのか、単なるわがままなのかという事です。
「甘え」たい子供は心に不安を抱えていることが多く、無理にやめさせたり突き離したりすると、更に心が不安定になり成長に悪影響を及ぼすことも。
見分け方としては、心理的・情緒的な要求(抱っこしてほしい、そばにいてほしい、一緒に寝てほしい、等)は「心の安定を求める甘え」、物理的な欲求(あれを買って、おやつをもっと食べたい、等)は「単なるワガママ」で、この物理的欲求を受け入れてばかりいるといわゆる「甘やかし」状態になってしまうのです。
また、子供が自分でできる事を大人が先回りしてやってしまうことは「過干渉※」状態につながります。

こどもの「甘え」は受け止めたほうがいい

心理的・情緒的な欲求(甘え)の場合、状況が許すなら、なるべく子供の甘えを受け入れてあげた方がいいでしょう。
「いい子でなくても(ワガママを言っても)受け入れられる、反抗しても見捨てられない」という経験をし、「自分を無条件に愛してくれる人」にありのままの自分を受け入れてもらうことで、心の安定に繋がり、安心感が芽生えます。
幼少期に思い切り「甘えられた」子供は、成長期の自己肯定感が高くなり、他人に同じように優しくふるまえる人間になると言われています。

愛情不足が原因なの?子供の甘え

子供が甘えてくる時というのは、何か不安なことがあった時と言われています。お母さんが妊娠した時、または下の子にかかりっきりというのはまさに典型的なパターンです。
このとき甘えてくる子供の心は「もうお母さんは(お父さんは)自分のことなんか嫌いになってしまったんじゃないか」という恐れでいっぱいです。
その不安を打ち消そうと甘えているのに怒られたりすると、余計に不安がつのり、ますます甘えがひどくなる悪循環に陥ります。
そこで甘えが出るならまだいいのですが、本当に自分は見捨てられたと思い込むと心を閉ざし、一切甘えてこなくなります。そうなると再び信頼を取り戻すのは至難の技となるでしょう。

甘えを受け止めつつ、子供を動かすコツ

不安になるから甘えるというのは先ほど書いた通りですが、子供はその不安を甘えることで解消します。
甘えたときに受け止めてもらえると安心し、赤ちゃん返りであれば『また自分で頑張ろう』と思ったり、甘え行動が止んだりします。
一旦子供の気持ちを受け止めてあげるだけで改善することが多いので、急いでいるときや困った時でもとりあえず子供の気持ちを受け止める行動をし、その後「今は急いでるから、また後でもっとギューしようね」などと子供の気持ちを否定せず、その上で話せば、子供は安心してお母さんから離れられるのではないでしょうか。
子供の心を理解しつつ大人対応できる、素敵な親を目指したいですね!

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